アランテル・モリーナ(1977年、クエバノ生まれ)は、様々な分野で活動するメキシコ人アーティストである。現在のアーティスト活動における主軸は、現実と虚構の境界の探究、個人的アイデンティティおよびナショナル・アイデンティティのダイナミクスとそれらを保つうえで人々が必要とする概念の追究である。
写真家としては、演劇作品やミュージシャンの撮影を手がけるほか、ロイター(Reuters)に作品を提供。2019年9月、作品展「Nippon América 日本アメリカ」を東京で開催。同展は、2020年2月にバランキージャ(コロンビア)のアートカーニバルにて開催予定であり、そして2022年にCDMXの国立世界文化博物館で。
パウリナ・カムとの共同プロジェクト「Fauxtogramas(「偽の1コマ」という意味)」では、実在の光景の写真を、現実には撮影されたことがないにもかかわらず、作品詳細や撮影秘話のある映画であるかのように作り上げている。
音楽家として、第61回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀映画賞を受賞した『Pelo malo』(2013年/監督:マリアナ・ロンドン)や、マリサ・トメイ、マーク・タートルトーブ製作総指揮によるドキュメンタリー『シード ~生命の糧~』(2016年/監督:タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ)などの映画作品に携わる。演劇作品やTV番組の音楽も手がけるほか、アンディ・パラシオのアルバム「Watina」や「Umalali, the Garifuna Women’s Project」などに参加。数多くの雑誌へ寄稿し、その執筆物はメキシコの短編小説集にも収載されている。
また、芸術と科学技術の普及に関するプロジェクト「Mosaico Genético en México: una mirada desde las artes」に参加している。同プロジェクトは、文化・芸術分野で活躍する80名の参加者を対象にDNA検査を行い、参加者がそれぞれの活動分野において、検査結果に着想を得た作品を制作するという企画である。それらの作品は、DNA検査の内包する意義および危険性を社会一般に周知するため、展覧会やパネルディスカッション、講演会にて用いられる。
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